2024.10.31
vol.1 兵庫県芦屋市の洋菓子店「ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋」の挑戦とは?
メインビジュアル店舗外観夜景PC
こんにちは!代表の伊東です。2009年1月創業の兵庫県芦屋市の洋菓子店を運営中です。口コミサイト「食べログ」国内約23,000店のTOP100「百名店」に毎年選出頂いています。

私達は、多くの洋菓子店では実現するのが難しい様々なことに挑戦し続けています。このコラムではその挑戦を紐解いていきます。このコラムを通じ、私達のことをより身近に感じていただけると嬉しく思います。ではいきましょう!
常に香り高い鮮度ある焼き菓子
和三盆リングサブレ焼き菓子の焼きたて画像
賞味期限は最長でも14日
私達は、一般的に1ヶ月~数ヶ月と設定される賞味期限をあえて短く「最長でも14日」で設定しています。常に「つくりたて」の香り高い鮮度ある焼き菓子をお届けする為の取り組みです。多くの方は「焼き菓子は賞味期限が長いもの」と一般的に認識されているので、たまに「賞味期限があと10日しかないの!古いお菓子?」と誤解されてしまう事もよくあります。
だから創業来、常に「つくりたて」しかご用意していませんと伝え続けています。
こまめに仕込み・焼成を繰り返し「つくりたて」をお届け
一般的な洋菓子店のように一度に大量に仕込み、焼成をし、保管しておく方が「製造はラク」です。私達はその逆をいきます。1度に仕込み・焼成をするのは最小限にして、都度仕込み、焼成を繰り返し、常に「つくりたて」をご用意し続けるよう製造をします。
正直、大変です。大変ですが、お客様は「つくりたて」を求めています。創業来、貫いてきていることです。
フリアン焼きたて画像
クリスマス前でも大量ストックしません
クリスマス前の10月位から焼き菓子を焼成し、冷凍庫に保管。12月の忙しい時期は焼き菓子は冷凍庫から出して、生菓子に時間と労力をかける。私は信じられませんでした。

「えっ?焼き菓子を冷凍保存?」「解凍して出す?」。私達はこんな事はしません。クリスマス時期でも、いつでも、手間と労力を惜しまず、つくりたてをお届けしています。
生菓子も「つくりたて」
生菓子ケーキ
バースデーケーキは当日「粉から」作ります
 大切な日「誕生日」。最良の状態で、最高の誕生日を過ごして頂く為に、私達は当日の朝に粉の状態からスポンジ生地を作り、つくりたてをお届けしています。
働き方改革や、人手不足などで、スポンジ生地は完成品を冷凍で「仕入れ」ができたりします。仕入れなくとも、一度に大量にスポンジ生地を焼成し、冷凍ストックにして、解凍して使うということも増えています。
これは「作り手側」の理屈で、お客様は求めていません。私達は、プロの知識と技術を駆使して、存分に労力をかけて、「つくりたて」の最高のバースデーケーキをお届けしています。
前日残ったケーキを翌日に販売・・なんてしません
私自身、製菓の世界とは無縁のサラリーマンでした。初めてこれを聞いた時は驚きました。「前日残ったケーキを当然のように翌日も販売する。」これは別に珍しい事ではなくて百貨店などでは当たり前ですし、個人のお店でも「もったいない」「原価率が・・」という事で、翌日も販売されていたりします。でもこれって、品質は落ちますし、自分がお客様なら絶対にイヤ!ですよね?お客様はそんな事は求めていません。
母親とパティシエの仕事の両立
シェフ画像
働く90%以上が女性でその殆どが母親です
製菓の世界は、専門学校は女性ばかり。でも、お店に行くと働いているのは男性ばかりというのが現実です。女性では続きにくい環境だったりします。 私達はシェフが母親業とシェフパティシエ業の両立をしているという事もあるのか、働く90%以上は女性でその殆どが母親です。家庭も仕事も両立して働く。製菓の世界では簡単なようで、実現している所はかなり少ないと思います。
設備投資や様々な工夫で生産性を高めています
母親と仕事を両立すると共に、手間をかけて本物のお菓子作りをする為には「高い生産性」が必要です。私達は、単純な作業などは外注化したり、機械化をしたり、1店舗だけしか運営していないお店にしてはかなりの設備投資をしています。私達の運営なら1台で充分に足りる業務用オーブンも、3台あります。他にも製菓の世界の方からすると「非常識」と思われるような様々な投資、工夫をしています。
本物の原材料の為に労をいとわない
本物の原材料「丹波栗」渋皮煮
朝に収穫した完熟苺を往復2時間かけて・・・
「完熟苺」。意外と洋菓子店では扱っていません。通常は、市場から苺を仕入れてお店に届けてもらいます。しかし、市場から仕入れる苺は「青獲り」と言って、全く完熟していない青い状態の苺を収穫して、数日かかる流通の過程で「見た目は赤くなっている」苺しかありません。はっきりいって「美味しくありません。」。だから、私達は、農家さんが、朝(深夜)収穫したばかりの「完熟苺」を、朝に農家さんまで伺って、往復2時間以上かけて受取りに行っています。

完熟苺の香り、風味は最高です。

お客様も感動されています。正直、朝寒い時間から往復2時間以上かけて車で毎回仕入れにいくのは大変です。でも、本物のお菓子作りには「本物の原材料」が必要です。
国内流通量2%未満の丹波栗
パウンドケーキに使う栗は、国産栗。さらにその中でも希少で高価な「丹波栗」を使っています。流通量が少なく、さらに3L規格という一番良い品質、サイズのものを厳選して仕入れているので、仕入れする事だけでも大変です。問屋さんの協力を得て、何とか材料の確保をお願いをしています。
ミッションとビジョン「私達が目指すお菓子づくり」
ミッション画像
ミッション「私達の存在意義」
私達のお菓子作りは、ミッションを軸に考えられています。たった1店舗しかない洋菓子店で、ミッションを明確にし、何を目的として、何の為にお菓子作りをするのか?を明文化するからこそ、私達は常にぶれずに、お菓子作りを追求することができています。
ビジョン「心ある本物のお菓子で芦屋を代表する洋菓子店になる」
ミッション実現に向けて私達が目指す状態がビジョンです。ビジョンなどについてはまた別の機会にコラムでもご紹介します。「心ある本物のお菓子づくり」を私達は目指しています。

ここまでお付き合いありがとうございます。私達の取り組みや考え方は、言葉で言うのは簡単ですが、実行するには困難を伴います。ですがやりがいのある事だと思っています。引き続き、努力を続けていきたいと思います。今後とも宜しくお願いします!
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