兵庫県生まれ。神戸海星女学院フランス文学科卒業。その後、同高事務員として就職。
事務員として働いている際に、フランスリッツエスコフィエへ短期留学。
24才から、東京代官山「ル・コルドンブルー」にて製菓を学ぶ。
その後、個人店勤務、パレスホテル東京、神戸ポートピアホテル「アランシャペル」勤務を経て、2009年1月兵庫県芦屋市に、「ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋」を開業。
2006年には日本最大級のコンクール「ジャパンケーキショー東京」のコンフィズリー&クッキー部門にて、1位にあたる連合会会長賞を受賞。
大学卒業後、高校事務員の仕事に就き、職場環境・上司に恵まれ充実した日々を過ごしていました。
以前からお菓子作りは好きだったので、大学時代に留学した際に口にしたフランスのお菓子を再現したいと思い、
独学でお菓子を作ったり、仕事が休みの日には、お菓子教室に通い、
作ったお菓子を職場の方に配り「美味しい!」と言って頂けることにとても喜びを感じていました。
「自分が好きなことを仕事に出来たらいいなぁ・・」と漠然と考えていました。
そんな時、新聞にある女性パティシエの方の活躍が掲載されていて、自分がしたいことを貫き、とても輝いていました。
その姿を見て、「私もパティシエになりたい」と思うようになりました。
最初は自分自身の中に迷いもありました。今の仕事を辞めることへの不安もありました。
お菓子作りを趣味ではなく、仕事としてやっていけるかどうかとても不安でした。
『10年後、自分はどうありたいか?』 自問自答しました。
『一度しかない人生、やらないで後悔するよりはやりきりたい。
自分にしか出来ないことをみつけたい。』
そんな想いでパティシエを志しました。
一見華やかなイメージがあるパティシエという仕事ですが、私は以下のようにこの仕事を捉えています。
お客様の為に、労をいとわないこと。
お菓子作りは、毎日卵を割り、粉をふるい、生地を混ぜたり、型抜きをしたり
同じ作業の繰り返しです。
お客様からは、この地道な作業は見えません。
しかし、お客様に最後は笑顔になって頂く事を想像し、目の前のお菓子作りに情熱を傾ける。
『自分が楽をしたい』『自分が作りたいものだけを作りたい』 ではなく、
『お客様に笑顔になって頂く為に労をいとわない。手間を惜しまない。』
『お客様に喜んで頂ける、お客様がこんなお菓子が欲しかったというお菓子を作る。』
この姿勢がお客様に最良の商品をお届けする為に大切だと考えています。
ひとつひとつ心をこめて...
お菓子というのは、空腹を満たす為のものではなく、心を満たすものだと思います。
心を満たすものだからこそ、作り手は心をこめて、
お客様の笑顔や幸福感を考え、感じながら、ひとつひとつ心をこめてお作りする事が大切だと思います。
お菓子作りを通じて、人の幸せに貢献すること。
これがパティシエという仕事なのだと思います。
女性パティシエにとって、『結婚・出産=一生この仕事から離れる事』です。
しかし、「自分らしく輝ける場所が欲しい」と思っている人は沢山います。
私達は、そんな志ある女性に活躍の場を創ります。
私達は、独自性あるお菓子を情熱を持って、「ひとつひとつ心をこめて」お作りします。
そして、お客様、地域社会に取って必要不可欠な存在となる事を目指しています。
熱意があっても自分らしく輝ける場所(仕事)を持つ事が出来ない女性は多いと思います。
洋菓子業界を志したかつての私もそうでした。
『26才』『未経験』というだけで、就職活動をしても何社も門前払いでした。
私自身が、上記のミッション(使命)の元、日々のお菓子作りに向き合っていきたいと思っています。